海外在住者が一時帰国の際にほっこりすること。イラっとすること

日本に一時帰国して嬉しい事

海外に移住してもうかれこれ10年くらいが経ちます。年に一度、日本に数週間帰国することにしていますが、その時に感じるカルチャーショックや日本の有り難味みなど、ご紹介していきます。

海外に住んでいて、日本に帰国するとほっこりすること。テンションが上がること

空港の「おかえりなさい」のバナーを見ると、ああ、帰って来たなっと実感します。そして、ちょっと湿気を含んだ懐かしい空気。海外に長く住んでも、やっぱり自分は日本人なんだなっと嬉しくなります。

生玉子が食べられる。

海外では卵は生のまま食べられません。といいつつ、ドキドキしながら時々食べていますが。すき焼きに卵なしでは寂しいですからね。

低温殺菌された日本の卵は、帰国の際のお楽しみです。安心して卵かけご飯が食べれるって嬉しいです。

ごはんがおいしい!

海外在住の日本人が口を揃えて言います。ご飯が美味しい。白米のご飯が美味しいのはもちろんのこと、色々な食品が美味しい。

しかもお手軽になんでも食べられる。私は毎回、帰国の際は回転寿司に行くことにしています。思い切りお寿司を食べて後悔のないように。

あと、和定食屋さん。千円以下でお腹いっぱいに食べられるのって嬉しいですね。毎回ポイントカードがいっぱいになるくらい通います。

お風呂が気持ちいい。お水が軟水

日本に数週間滞在すると、肌がもちっとしっとりとして来ます。ずっと何故なのだろうと思っていました。もしかしたら軟水を使えるのが理由かと最近感じています。加えて、空気中の湿度が高いのもお肌には良いのかもしれませんね。

お風呂環境にもテンションが上がります。湯船につかってのんびり、すぐ隣のシャワーで体を洗って、っと「湯船<ーー>シャワー間を自在に行き来できる」のも日本ならではです。海外では見かけません。

サランラップの切り取りやすさ

日本製品の素晴らしさを挙げだしたらキリがありません。が、サランラップの素晴らしさには毎回お辞儀をしてしまいます。取り出し部分が綺麗に引き出せる、切る時も気持ちよくさっくり切れる。お茶碗にもぴったりとつく。レンジでチンしても溶けてしまわない。

うーん、素晴らしいの一言!

歯医者

これはかなり個人的なポイントなのですがかなり重要です。実は私が日本に毎年変える理由の一つだったりします。

北米の歯科技術は日本では進んでいると巷でよく耳にします。がこれは本当でしょうか?もともと虫歯が多く、カナダで歯医者を数件渡り歩いた歯医者マスターの私から言わせてもらうと、絶対ノー!です。

北米の歯医者では、こんなのいらないっていうような設備があります。診療台に横になりながら見れるテレビ。ライトが眩しくないようにと掛けさせられるサングラス。

定期検診のクリーニングは30分から1時間くらいかけてじっくり歯石をガリガリ専用の金属ヘラのようなもので削り取ります。取れた歯石を親切に見せて「こんなにごっそり取れたよ」と煽ってくれます

が、カナダに来てから知覚過敏がひどくなりました。日本の歯医者さんに相談すると、歯石をガリガリと削り取ると歯に傷ができて歯が痛むからよくないとのこと。

また一度、クラウンを入れないといけないとカナダの歯医者に言われた事があります。しかし1000ドル(9万円前後)との額に驚き、日本で2箇所の歯医者さんでセカンドオピニオンを聞きました。そしたらどちらも、この歯は逆にクラウンにしない方が良いと言われました。そのままにしたまま5年経ちますが全然問題なく過ごしています。

カナダの歯医者は国が指定している保険(日本でいう国民健康保険のようなもの)が適応されません。企業や個人でデンタル保険に入らないとカバーされないのです

そして、治療代自体も異常に高い。カナダでマウスピースを作ると1000ドル(9万前後)、日本では保険なしでも1〜2万円。10倍の差ってすごいです。飛行機代を払って日本に治療に行ってもまだ元が取れるくらいです

金儲け主義な傾向のあるカナダの歯医者に、私はかなり偏見を持っています。ということで、私は毎回帰国するたびに、説明がちゃんと理解でき、親身になってくれる、お金もぼったくられない日本の歯医者さんに、正直ほっこりさせられます。

レストランのプラスチックの食品サンプルや写真付きのメニュー

百聞は一見にしかじ。レストランのディスプレーに並んだプラスチックの食事サンプルや、写真付きのメニュー。こんなに美味しそうなご馳走が並んでる絵を見ると一気にテンションアップです!

海外では大抵レストランのメニューは文字の説明オンリー。食にかける日本人の情熱(?)素晴らしい限りです。

百均の種類の豊富さ、クオリティーの高さ

日本に帰国の際は、ながーい買い物リストを手にしています。海外では手に入らないものを、ここぞとばかりに、短い滞在の間に買い漁ります。

日本の百均は、ダイソー、セリカ、ナチュラルスタイルなど、タイプの違う様々なお店が揃っています。そしてどこも、このクオリティでこんなに安いのっとびっくりさせられます。

トロントにも1ドルショップがいくつかありますが、日本の方が品質種類ともに良いように思います。

新しいお店ができていること

一年前に通った時は何もなかったのに、もうビルが建ってる。あれ、前回通った時とは違う店になってる。

店の回転率が高い、都市の開発スピードも最速。毎回訪れるたびに新しいものや場所に出会えるのも、買い物好きにはたまりません。

逆に、海外に住んでいて日本に帰って来て、イラっとするコト

なんてタイトルをつけると「じゃー帰って来るな」って怒られそうですが。ごめんなさい。

でもあえて、日本に久しぶりに帰ってあれっ?て思うことを、さらっとご紹介します。

試着時のフェイスカバー

日本で試着をする際に、店員さんに「フェイスカバーをお使いください」っと言われます。試着の服に化粧品などがつかないように配慮ということですよね。分かります。

でもこれ、申し訳ないけれど本当にめんどくさい。別に濃い化粧をしているわけでもないので、毎回パスさせていただいてます。

過剰包装

買い物をすると、何重にも丁寧に包んだり、袋に入れたり、箱に入れたりとあり、とあらゆる技を駆使して包装してくれちゃいます。カナダでは大概のお店で「袋いりますか?」っと一言聞かれます。要りませんというと、商品をそのまま手渡しされるので、持参のバッグに入れます。

環境エネルギー問題、断捨離、無駄な手間の排除、全てにとって過剰包装はいらないと思います。で、毎回包みだす前に慌てて「そのままでいいです!」っと言うのが大変です。怪訝そうな顔をして「?」みたいな反応をされると、心の狭い私は、思わずイラっとしてしまいます。

問答無用、返品不可!

北米ではかなりあらゆるものが返品可能です。インディゴという大手の本屋さんでは、普通に購入した本を返品できるのはもちろんのこと、そのお店から買った本でなくても、店舗が取り扱っている本なら、結構気軽に引き取ってくれます

パッケージを開けてしまったものを引き取ってくれる店舗も多数あります。レシートがなくても返品に対応してくれたり。正直よくこれでビジネスやっていけるなっと思ってしまいますが。

それにひきかえ、日本のお店では普通、返品は難しいようです。また、返品する際にシバリがあったりもします。例えば同じ名前のお店でも、実際に買った店舗でしか返品できない。壊れていても交換のみ、などなど。

購入前に「もし返品しなくちゃいけなくなった場合、返品できますか?」っと念を押して買ったものでも、後日返品に行くと「返品できません」と言われたりしたこともあるくらいです。これには、申し訳ないけれど「言ってたことと違うやん!」と怒りました。

妊婦や子供連れが電車で立っている

電車で空席がない時など、普通に妊婦や小さな子供連れが立っていることがあります。海外に住む前には全然気がつきませんでしたが、海外に住みだして一時帰国する際、すごい気になるようになりました。

カナダでは、妊婦や小さな子供連れが目の前に立っていたら、周りの人に怒られる勢いです。ほぼ確実に誰かが席を譲ります

労働者や決まった役割の範疇で、他人に親切な日本人。でも、その役割を出たら、「他人は他人とした割り切り」が強い傾向があるのか。面白い文化です。

クレジットカードが使えない店がまだ多い

大手のカフェや店舗などでも、クレジットカードが使えないことが、日本ではあります。これも、イラっとしてしまいます。例えば、私がよく立ち寄るドトールコーヒーなど、クレジットカードを受け付けていません。

また、クレジットカードで買ったものを返品したい時に、返品分は現金のみで手渡しだったり。カナダではそのままクレジットカードで採算を取れます。

家計簿の管理が便利だったり、小銭をあまり持ち歩きたくなかったり、そんな時には面倒なシステムです。

無料のワイファイが少ない

カナダでは大抵、公共施設やカフェに無料のワイファイがあります。でも、日本ではなかなかありません。携帯会社のプランが充実していて、あまり必要性がないからでしょうか。

ただ、海外在住の一時帰国者にはとてもきつい。短期プリペイドで使えるSIMカードを購入したり、ポータブルのワイファイ機の無料お試しを手配したり。ネットが外出先で一切使えなかった時は、今ではレアな公衆電話を探し歩いたり、目的地の地図を手書きで書いたりと、涙ものです。

毎回あの手この手で苦労しているのですが、ここぞという時にネットが使えないと、最高潮にイラっとします。

まとめ

日本にずっと住んでいると分からないこと、海外と比較してみて初めて気づいたりします。

後半は私のストレスのはけ口と化してしまい、申し訳ありません。色々と賛否両論あるでしょうが、最後まで読んでくれてありがとうございました。