外国人から見た日本の不思議!奇妙な光景10個

外国人から見た日本の不思議

前回こちらの記事で、外国人が日本に訪れる際に感じる日本の良いところ10個をリストアップしました。

外国人から見た日本のいいところ10選!海外との比較

今回は、日本を訪れる外国人が不思議に思うことや、彼らにとって奇異に映る光景などをご紹介したいと思います。

お店の人や係員がやたらと多い

日本の奇妙な光景:人がやたらと多い

日本の玄関口、国際空港に着いた時から、外国人にとって日本は驚きにあふれています。

「成田空港の荷物の引き渡しコンベアで、スーツケースを律儀に綺麗に並べ変える係員」は素晴らしい日本のサービス精神の現れだ、と上記の外国人から見た日本のいいところにあげさせげもらいました。

これは同時に驚きでもあります。なぜこの様な仕事をする人までいるのか?他にやることはないのか?そもそも、なぜこんなに人が溢れかえっているのか?人人人!

これは、空港だけにとどまりません。例えば、デパートに行くと、たくさんの接客員さんが丁寧に出迎えてくれます。駐車場では数人の係員が手取り足取りで車の誘導をしていたりします。工事現場もしかり。これはパーティーか?!というくらいの大人数で掘り起こし作業をしていることがあります。もう夜中だったら音楽流して踊っちゃて欲しいくらいです♪

こんな場面を見た外国人は、大概あっけにとられるようです。人口密度が非常に高い日本の都会、人余り現象なのか。はたまた「大人数でチームワークを駆使して仕事にあたるべき」という日本の精神なのか、と考えてしまいます。

余談になりますが、私自身が日本と海外(フランス、アメリカ、カナダ)のオフィスで働いた経験をもとにお話しすると、日本は残業が多い分、仕事自体は比較的スローペースで、また大人数で一つの仕事に取り掛かる傾向がある気がします。

例えば、私が日本でプログラミングの仕事をしてた時のこと。「これお願いね」と渡された案件のリストには、サイトの手直しする項目が10点ほどありました。担当者には「これは数日間くらい工数を見積もっている」とのこと。ですが、直前まで働いていたカナダの会社では、多くても数時間程度で仕上げる作業量でした。

数日かけて、残業までして作業にあたる日本。だからと言って、みんなカナダのオフィスの様に無駄口を叩いたり、堂々とテレビを見ながら仕事をしていたり(本当にしているのか謎?)、はたまた本当に遊んでいるわけでもない。(これについては改めて「海外のオフィスで働いて驚いたこと」と記事にまとめたいと思います。)

一つは、日本では仕事に丁寧さを求めているのかもしれません。また、日本のペースはこんなものだと、無意識のうちに仕事のスピードを操作しているのかもしれません。どの職場でも一様に同じとは決して言い切れませんが、私にとっては面白い現象に映ります。

小学生が一人で街を歩いてたり、一人で電車に乗っている

日本の奇妙な光景:子供の単独行動

一緒に歩いていた外国人の友人が、急にラッシュアワーの地下鉄でアタフタしだしました。どうしたのかと思ったところ、ランドセルを背負った小さな男の子が地下鉄に乗ろうとしている模様。その友達は「小さな子供が迷子になっている、大丈夫なのか?!オーマイゴッド!!」と取り乱している様子。明らかに大丈夫か心配なのはその友達の方ですが…。

海外(北米)では、大体10歳くらいになるまで、子供達だけでの単独行動は絶対に許されません。子供だけでお家で留守番なんてのも、絶対にNG。他人にバレてしまった場合、警察に通報されます。脅しではなく、本当にされます。実際にそんなことがあった話をちらほら耳にします。

なので、子供の遊び方事情も日本とはガラッと異なります。例えば、子供同士が放課後や週末に遊びたい場合、親同士が連絡先を交換して、友達の子供の家まで同行します。遊び終わった後も、また親がその家に迎えにきます。外に子供が遊びにいきたい場合でも、保護者が一緒に公園やら遊具施設やらに同伴しないといけません。

ドラえもんやのび太くんみたいに、空き地で子供だけで集まってジャイアンのコンサートを聴くなんてことは出来ません。残念ですね。

小学一年生になる私の日本の甥っ子が、放課後に家にランドセルを置いて「友達とコンビニ行ってくるねー」っと出かけて行った時に、ああ、そういえば日本はこうだったんだな、楽しそうでいいなっと、しみじみ思ってしまいました。

犯罪や交通事故、心配事はつきません。ずっと見守っていてあげたいとも思います。が、子供の時代の子供だけの楽しみをカナダで味わえないのは、うーん、さみしいなっと思ってしまうのは私だけでしょうか。否、海外在住ママと話すとみんな多かれ少なかれ感じている様です。平和で安全な日本のなせる技ですね。

みんな揃ってラジオ体操

日本の奇妙な光景:ラジオ体操

全員並んで一斉に、決まった音楽で、決まったダンス(ストレッチ)をする。これはとても特異な日本の光景のようです。日本人だったら大概誰でも踊れますよね。時にはラジオ体操第二までやっちゃったりしませんか?運動不足解消にもぴったりです。

所変わって、カナダの日本人学校でも、毎朝朝礼でラジオ体操をします。子供と保護者一同みんなで揃って、土曜日の朝っぱらから、学校の体育館でしています。

ある日、日本語学校以外の現地の子供と親たちが他のイベントで同じ校舎に居合わせたことがありました。間違えて体育館に入った事情を知らないカナダ人たちが、口を揃えて「ダンスレッスンをしている、ダンスレッスンのクラスの様だ」と話していました。

ラジオ体操の習慣自体を知らない外国人にとっては、ダンスの練習だと写るんですね。改めて新鮮に思いました。

海外でも、音楽に合わせてみんなで同じ振り付けで踊るという習慣があるのか?YMCAダンスの体文字YMCA♪くらいでしょうか。あ、あとチキンダンスというものを、北米のドラマなどで見かけることがちらほらあります。こちらの人に踊ってっとお願いすると、大体みんな、なんとなく踊れる様です。ただ、年寄りが踊るダンス?のようなイメージがある様です。とっても可愛く簡単なダンスなので、ぜひ皆さんもトライしてください。

音を立てて食事をする

日本の奇妙な光景:音を立てて食事

ラーメン、そば、うどんをすすって食べる。日本の麺を食べる時の常識ですね。味噌汁もずずっと飲み干す。別になんとも思いません。

しかし、子供の時から音を立てて食事をすることに対して厳しく躾けられてきた外国人にとっては、とても異様な状況の様です。嫌悪感を示される場合もありますので注意のいる所です。

逆に、「これが日本のマナーだから」といって、音を立てる様に食べてみる様お願いした所、どうにもこうにも、どうやって音を立てて良いかわからない様子。口の中に空気と一緒に食事を入れて音を立てる技。もしかしたらこれって楽器の演奏レベル?!日本人には普通のことでも、もしかしたら慣れてない外国人には難しいのかもしれません。

音を立てて食事する以外にも、テーブルマナーは各国の文化が様々な面で現れますね。日本には細かいお箸の使い方や、おわんの持ち方などが存在します。海外でも格式高いコースメニューではナイフやフォークの持ち方が厳しくあります。

「口に食べ物が入っている時に話をしない」というのは、日本でも海外でも共通の認識かもしれません。ですが、日本のグルメ番組のレポーター達が、口に食べ物を入れた瞬間に「ごも、ごも、お、おいしーっい!」っと様々なイントネーションで連発するシーン。これも異様な光景らしいです。カナダでは、大概美味しいっというのは、ひとしきり口に入れたものを飲み込んで口が空になってからです。

マスクしている人が多い

日本の奇妙な光景:腕に咳をする習慣

日本の冬に一時帰国をする機会が多い私ですが、毎年至る所でマスクをしている人たちを見かけます。今や日本の冬の必須アイテムらしいですね。

風邪の予防にはもちろん◎。その他、化粧をする必要がない。おしゃれなデザインや色のマスクも出回っている模様。幼稚園にもマスク持参が義務付けられているとかなんとかな話も、日本人ママさん達の話で耳にしました。本当ですか?浦島太郎な私には、ヘェ〜と感心するしかありません。

一方海外(北アメリカやヨーロッパなど)では、よっぽどの重病ではない限りマスクはしません。もし、マスク姿で街を歩いて、友達と会った日には「えええ、どうしちゃったの?!あなた大丈夫?」っと大げさに驚かれることでしょう。

日本では、病院の看護婦さんや受付の方もマスクをされてますね。カナダでは見かけたことはありません。あ、でも歯医者さんはカナダでもマスクをしてますね。

そして、カナダでは、日本の様にどこでもかしこでも入手できる環境ではありません。日本の帰国前にどうしても咳が止まらず、カナダの薬局にマスクを買いに行ったことがあります。ですが、扱ってないのか在庫切れなのか、入手不可能でした。もっと大手のチェーン店に行けばあるのかもしれませんが。デザインも、大げさな、いかにも病気ですっというマスクになります。

ちなみに、マスクをしなかったら風邪で咳が出る場合どうしてるの?と疑問かもしれません。これは、ちょっと前にカナダで流行ったキャンペーンがある様です。以前はそのまま手や空中に咳をして、病原菌が拡散。これがよくないとのことで、「洋服の腕に顔を埋めて咳をする」運動があった様です。今ではほぼ常識と化した習慣。慣れるまでにはちょっと注意が必要ですが、慣れてしまうと逆に普通に咳をされるとぞっとします。

マスク事情一つとっても奥深い!

財布を起きっぱなしで トイレに行く。席を外す。

日本の奇妙な光景:カフェの席取り

私もこれ、やっちゃってました。海外でやって、何度か親切な(?)他人に注意されたました。

日本の席取りは、逆にお店の人にも勧められたりしますよね。「店内大変混雑しておりますので、お席を確保してからご注文ください〜」など、よく聞きます。だいたいの場合、カバンやジャケットを置いたままトイレに行ったり、席をはずしても何の問題もありません。(一生に一度だけ、妹が隣にいるにも関わらず、日本でバッグを盗まれたことがありますが。)

ですが、海外に住む様になってから、肌身離さず貴重品を携帯する習慣がつきました。何度か財布を盗まれたり、周りの人が盗まれそうになってたりなどの光景に遭遇して危機感が増しました。特に、パリに住んでた時代に感じましたね。トロントではそれほどスリにあったという話は聞きませんが。

国や場所、地域によりけりな治安ですが、日本ほど平和で安全な場所は滅多にありません。なので、普通は貴重品をそのままほっぽりだすという感覚自体が不思議な様です。

そして、海外でクレジットカードをなくしたりした場合、とっても面倒です。一度パリでお財布をなくした時は、警察に行って片言のフランス語で頑張って頑張って説明して。後から来てくれたフランス人の友人に助けてもらいました。そして携帯電話もなかったので、警察で電話を借りてクレジットカード会社に電話したのもしんどかった。

皆さんも海外旅行される際は、是非是非気をつけてくださいね。

クリスマスにケンタッキー

日本の奇妙な光景:クリスマスにケンタッキー

毎年クリスマスシーズンになるとこの話題がでます。カナダの家族に笑われ、ネタにされます。一度など、クリスマスに家族に会えなくてホームシックになってる(?)だろう私のために、クリスマスイブ24日に、わざわざカナダのケンタッキーでチキンのバケツ買いしてくれました

日本に比べ脂っぼく、こってりした大きいフライドチキン。結局、イブの日に食べたのは、私ともう一人油物が好きなイギリス人の家族のみ。他のカナダ人家族メンバー十数名は、温かい目で見守ってくれていました。心底良い家族に恵まれたと思っています。

でも、日本のケンタッキーのクリスマスセットは、クリスマス仕様のパッケージに入って来て、チキンもカラッと美味しく、それ以外にも香ばしいスコーンやコールスローが入ってて。確かクリスマスケーキと記念の皿もあった気がしたなぁと。

後日場を改めて、日加文化交流のためにも精を尽くし、日本のケンタッキーのクリスマスバージョンはいかに特別かといった点を力説しておきました。ご心配なく。

このクリスマスにケンタッキーを入手するために行列ができ、あるいは予約を事前にするという日本の現象は、北アメリカでは大変奇異なことです。理由は以下の通りの文化の差があるからでしょう。

  1. ケンタッキーのブランド自体が、北米ではあまり良くない。体に悪いジャンクで、脂ぎった最悪な食事だというイメージ
  2. クリスマスのイベントが、日本の正月とほぼ同等な大切な風習であること。親戚一同含め、家族揃って食事をし、プレゼント交換して過ごすという文化
  3. クリスマスディナーは、オーブンで時間をかけて調理したターキーが主流。それ以外にも何品も付け合わせの野菜だったりマッシュポテトだったり、所狭しと食卓を彩ります。まるで日本のおせち料理の様。

パーティーイベント的な要素が強い日本のクリスマスに比べ、古くから文化に根ざした伝統的で大切な家族の集まりである北米のクリスマス。この日に、あのケンタッキーフライドチキンを食べるとは、考えも及ばないことでしょう。カーネルサンダースも流石にびっくりで、開いた口が塞がらないはずです。

電車で居眠りする

日本の奇妙な光景:電車内で居眠り

通勤ラッシュ時の電車内。座れたとしても横の人のユラユラ揺れる頭が何度肩に着地したことがあることでしょう。日本でのおなじみの光景です。みなさまお疲れ様です。気持ちの良い電車の振動でそりゃ眠くなりますよね。赤ちゃんも小刻みな振動で心地よく眠りに入ります。

ですが、海外では電車などの公共施設で爆睡している人は見かけたことがありません。目をつぶって仮眠をとっている様な格好をしている人はちらほら見かけますが。日本の様に、上半身を振り子の様にゆらゆらして、まして隣の他人の肩に頭を乗せる触るなんて、絶対ありえません。

不思議ですね。同じ人類でも、ここまで眠りに対する耐性が違うのでしょうか。いや、やはり、日本の労働者は、仕事づくめでお疲れなのでしょう。

日本では、7時に会社を上がれたらまだ早い様だったりすることありませんか?一度、フランスでギャップを感じたのが、仕事の就業時間に関する考え方の違い。

バリバリ大手のコンサルタントとして働いていた友人がある日「毎日仕事上がりが5時半で、もうこんなんじゃやってらんないよ。全然友達と遊ぶ時間がないし、鬱になってしまう」とキレていました。「5時半?え、それ早くない?」ってびっくりしてツッコんだのですが、彼らにとっては異常な毎日だった様です。現に、その友達の友人の学校の教諭は、毎年4ヶ月のバカンスがあって「もう何をして過ごそうか、人生素晴らしいね〜(お花畑)」みたいに話してました。

そりゃ、毎日遅くまで、週末まで仕事をしてたら、赤ちゃんの様に電車で眠くなりますよね。納得です。

電車の痴漢

日本の奇妙な光景:電車内の痴漢

電車での居眠りに加えて、車内での痴漢。これは外国人にとって大変に異様な現象です。

電車の痴漢の話をすると、海外の女性陣は大抵口を揃えて「え、何でそれで何も言わないの?は?どういうこと??」と謎な様です。

何かおかしなことや、不快なことがあったら、絶対口に出して感情表現するのが海外の常識。そんな彼らが、万が一他人に車内で体をさらわれるなんてことがあった日には、一体どうなってしまうのでしょうか。そんな場面に出くわしたことがないので、何とも言えませんが。絶対、周りの乗客や警察前巻き込んだ一大事になるに違いません。

あと、これは痴漢とはちょっと違う話ですが、車内でスポーツ紙のアダルト紙面を堂々と読んでいる姿も、かなり不可解な様です。あれは、こっそり自分の部屋で一人で見るものでしょう。でも日本では、普通の出来事になってますね。コンビニでも堂々とアダルト系の漫画や雑誌などが陳列されていたりします。

面白いところでオープンな日本文化、これは奇妙な光景です。

日本人のカップルは、本当にカップルなの?

日本の奇妙な光景:日本人のカップル

最後になりました。これは日本と海外の愛情表現の違いの象徴でしょう。

ある時外国人が多く集まるパーティーに友達の日本人カップルを連れてきました。みんなで楽しくわいわいして、もうお開きかなっと持った時、外国人の友達に、ちょっとちょっと呼び止められるではないですか。何事かと思ったところ「あの二人は本当にカップルなのか?それともケンカ中なの?」というではありませんか。

その友達はラテンの国から日本に来た人だったので、人前で抱き合ったりキスしたりイチャイチャすることのなく、平然と振舞っている日本人カップルが不思議に見えてしょうがない様でした

日本人は時と場所を考え、人前ではあまり愛情表現をしないですよね。これは、恋人同士に限ったことではありません。普段の挨拶や家族同士での愛情表現も、ラテン諸国や北米の国に比べるととても控えめです。

ラテンの国ではこんにちはの挨拶は、頬に数回軽くキスするのがお決まりです。これ、慣れるまで個人的にはとても日本人として気恥ずかしかった。当時はロングヘアーだったので、髪で頬を覆ってごまかしていたのですが、ある時相手の人に失礼だと言われてしまいました。

挨拶のキスをする時も、しっかりと「チュッ」と音を立てなければいけません。そして頬にキスしながら軽く抱擁する場合も間柄によってはあります。日本人は身近な親や家族でさえ、その様なジェスチャーはしないでしょう。これを初めて会った他人とするのは、かなり清水の舞台から飛び降りる(?)覚悟が必要です。

北アメリカでは、挨拶がわりにキスをする習慣はありませんが、代わりにハグをします。軽く抱き合う感じです。ビジネスシーンでは握手ですが、友達づきあいやカジュアルな場面では必須です。

人前での距離感がここまで違うのですから、そりゃ日本人のカップルの振る舞いは奇妙に感じることでしょう。

まとめ

日本は良きも悪きも、外国人にとって大変異質な国のようです。外国を訪れる場合や、日本で外国人の方と接する機会にでも、ぜひご参考にしてください。話のネタにも良いかもしれませんね。