日本には日本の、海外には海外の常識がありますね。その土地に行く前に少しでも知識を入れて気をつけるだけで、様々なトラブルに巻き込まれずに済んみます。時には知っているだけでお得な経験ができるかもしれません。北アメリカや西ヨーロッパでの、私の経験に基づいた、日本と違う常識についてまとめてみました。海外旅行や在住をされる方、是非ご参考ください。
Table of Contents
- 1 海外旅行で気をつける事その1:飲食時のチップは、北米は15%、ヨーロッパは数ユーロを払うべし
- 2 海外旅行で気をつける事その2:レストランで持ち帰り用のDoggy Bagを活用すべし
- 3 海外旅行で気をつける事その3:トイレは外出前に済ますべし
- 4 海外旅行で気をつける事その4:お店の開店時間、事前にチェックすべし
- 5 海外旅行で気をつける事その5:TPOに合わせた格好に気をつけるべし
- 6 海外旅行で気をつける事その6:交通ルールに注意すべし
- 7 海外旅行で気をつける事その7:危険な地域を把握。夜間の外出は注意するべし
- 8 海外旅行で気をつける事その8:貴重品で場所取りをしない。置引きやスリに注意するべし
- 9 海外旅行で気をつける事その9:怪しい誘いは断るべし
- 10 まとめ
海外旅行で気をつける事その1:飲食時のチップは、北米は15%、ヨーロッパは数ユーロを払うべし
旅行者や、長いこと在住経験がある人でも頭を悩ませる、チップの支払い。時には現地の人でも迷ったりしている光景を目にします。
カナダでは、だいたい基本15%のチップをレストランの会計時に支払います。たまにサービスが良い場合など18%から20%のチップに上乗せしたりします。デートで良いカッコをしたい時、ウェートレスさんが可愛い時なんかは、太っ腹にチップを払ってしまうみたいですね。
逆に、サービスが悪い時はチップを払わなくても大丈夫です。ただ膨大な勇気が必要です。私は一度だけレストランでのチップを0%にしたことがあります。これは家族でブランチを食べにいった時のこと。非常に最悪なサービス。呼んでもウェートレスが来ない。オーダーも間違っている。無愛想。なのに、支払いの時だけ満面の笑みですかさず現れた若いお姉さん。でもチップが0%とわかった瞬間、さらに無愛想に。ですがチップ0%を支払い後、怒られたり、文句を言われたりはしませんでした。
さておき、難しいのがチップの額の計算。慣れてないと、いくら払っていいのかわからなくなってパニクったりするかもしれません。横では店員さんが支払いの入力を待って立ってたりします。焦りますね!プレッシャーですが、落ち着いて行動しましょう。
現金で支払う場合、携帯電話の計算機などを使用して、チップ後の金額を計算し、お会計の見開きのノートに現金を入れます。お金が入っていることがわかるように端からお札をちょこっと見せておくとスムーズでしょう。その後、お釣りがいらない場合、支払いを取りに来た店員さんに「お釣りは結構です。」といっても良いです。または、お釣りを全額渡したくない場合、帰って来たお釣りの中からチップ分を、テーブルの会計用トレーに残しましょう。
一方、クレジットカードで支払いする場合。お会計の見開きノートをもらった後、クレジットカードをその上に置くか、または中に差し込みます。その場合、店員さんに気づいてもらえるよう、端からカードがちょこっと見えるようにしましょう。クレジットカード払いだとわかると、店員さんがクレジットカード処理用の機械を席まで持ってきてくれます。そこに入力された金額をチェックし、確認ボタンを押します。途中でチップのパーセンテージを入力する画面が出てきます。適切なパーセンテージを入力し、合計金額を確認し支払いましょう。
ちょっとトリッキーなのが、カフェでの支払い。カフェはほとんどセルフサービスで、基本チップはなくても大丈夫です。が、コーヒーにクロワッサンを買い、クレジットカードで支払いする時など、チップのパーセンテージを入力する画面が出てきたりします。その場合、潔く、頑固に「0」と入力しましょう。これで怒られたり文句を言われたことは今まで一度もありません。
所変わってヨーロッパ。以前パリで何軒かでウェートレスをした経験があります。高級レストラン、庶民的なお店、カフェなど、場所にかかわらず、お客は大体1、2ユーロ程度のチップをテーブルに残していきます。たまにアメリカの旅行者と思われる人たちが、15%相当のチップを残していくことがありました。そんな時は店員さん達に影で笑わっていました。
ヨーロッパでのチップ、北米のように必ずしも払わないといけない訳ではありません。時と場所を選んで、数ユーロ払ってみましょう。
ちなみに、最近私が住むトロントを含む、オンタリオ州での最低賃金がガクッと大幅に上がりました。以前は$11.4ドルだったのが、一気に$14ドル。来年にはさらに$15ドルになります。レストランの店員はこれに加えて、チップがもらえてしまう。ウハウハですね。一方で、「最低賃金がそんなに上がるなら、チップは排除しても良いのではないか」という意見も上がっています。
チップを支払わなくても良いレストランも登場しているという噂です。ニューヨークなどで試験的ですが、サービス料が含まれている会計システムのレストランがあるようです。何かと上手くいっているようですが、法律的な問題もあるとか(ビジネスインサイダー)。結構奥深いお店でのチップの支払い、今後の動向に注目です。
海外旅行で気をつける事その2:レストランで持ち帰り用のDoggy Bagを活用すべし
日本に比べて料理の量やコッテリ具合が半端ない北米の食事。ニューヨークなどの都会では驚くほどではないかもしれませんが、地方によっては日本の2、3倍の量が普通に出て来たりします。これ、全部食べないといけない罰ゲーム!ではないのでご心配なく。
北米のレストランでは、残ったものを箱に詰めて持って帰れるようにしてくれるサービスが一般的です。丁寧に店員さんが詰め替えてくれるところもあれば、箱だけ持って来て自分で詰める場合もあります。残り物を次の日の食事にしたり、他の料理にアレンジし直したり、と色々と楽しみましょう♩
この、持ち帰りをお願いする時に使えるフレーズ
Can I have it to go, please? (これ持ち帰っても良いですか?)
覚えておくと良いでしょう。
ちなみに、この「Doggy Bag」という名前の由来(時には、Doggie Bagとも表記される様です)。どうやら、持ち帰る食事は、その人がペットにあげる為だ、という考えから来ているという説があります。どちらにしても、とっても便利なこのサービス。利用しない手はありません。
海外旅行で気をつける事その3:トイレは外出前に済ますべし
日本と違いコンビニやカフェのトイレを気軽に使うことはなかなかできません!外出前にしっかりと用を足しておきましょう。
どうしても外出先でトイレに行きたくなったら、この辺が狙いどころです。
- チェーン店系のカフェやレストラン(スタバ、マクドナルドなど):場所によっては防犯のために鍵がかかっています。その場合はお店の人に開けてもらいましょう。
- 大きなショッピングモールのトイレ:大きなモールには複数のトイレが普通はあります。休日などは結構並んでますが気軽に使えます。
- 図書館などの公共施設:あまり綺麗ではないことが多いです。が、公共施設にもトイレはあります。公園はトイレがなかったり、鍵がかかっていたり、究極的に汚かったりと、あまりお勧めではありません。最終手段です。
- レストラン:大体どこのお店も「トイレはお客さんのみ」としているでしょう。用を足した後、そこで飲食をする場合は良いチョイスです。
ちなみに、海外のトイレ、日本に比べて便座がやや高めに設置されています。背の低い私は足がぶらぶらしてしまいます。ですが、こちら日本の良いところを紹介した記事でもお話ししましたが、便座には座らない様にしましょう!空気椅子の様にスクワットして用をたしましょう。
外国人から見た日本のいいところ10選!海外との比較
海外旅行で気をつける事その4:お店の開店時間、事前にチェックすべし
日本のように24時間営業のお店はほとんどありません。夕方には閉まってしまうお店もかなりあります。お気に入りのカフェも5時近くには閉店だったり。「カフェなんだから仕事の後にゆっくりさせてよー」なんて勝手に思ってしまいます。
また、かなりの頻度で月曜が休業のお店があります。稼ぎ時の日曜と合わせて日月曜日と続けて閉店にしていたりする店舗も少なくありません。買い物の際は気をつけましょう。
他に注意したいのが祝日です。ほとんどのお店が閉まる、日本の正月と同等なのがクリスマス(12月25日)とニューイヤー(1月1日)。この日は街のどこを歩いてもゴーストタウン並みに閑散としています。また特別な祝日でなく、かつ大手のお店でさえも、祝日でお店が閉まっていることがかなりあります。要注意です!
祝日の営業時間、どうしたらわかるでしょう。グーグルマップに記載されている開店時間をみても「祝日のため開店時間に変更があるかもしれません」っとあまり使えない記載のみ。どうしても知りたい場合は、私はお店に直接電話して聞いています。
楽しみにしてわざわざ向かった先のお店が閉まっているとテンションは撃沈です。しっかりと開店時間をチェックしてからプランを立てましょう。
海外旅行で気をつける事その5:TPOに合わせた格好に気をつけるべし
日本人のこぎれいな格好。とても素敵ですが、海外では特別なシチュエーションや場所でない限り、あまり着飾ったファッションは見かけません。なので、高級な服やブランド品を身につけていると、目立ってしまいます。旅行中はあまり慣れない雰囲気も醸し出しているはずです。格好なターゲットになってしまう確率が多いので、控えておいた方が無難でしょう。高価なアクセサリーやブランド品には注意を払いましょう。
また、露出度の高い服も控えましょう。クラブやパーティーなどに行く場合は、その場のドレスコードにマッチしていれば大丈夫ですが、それ以外ではやめておいた方がよいでしょう。道を歩いてて変なちょっかいを出されないで済みます。
旅行中はカジュアルに、ジーンズ、Tシャツ、パーカー、リュックサック、スニーカーでしたら気軽に観光ができます。この格好なら上の写真の街の風景にもバッチリ溶け込めるはずです。
海外旅行で気をつける事その6:交通ルールに注意すべし
マナーの良い日本人。赤信号を渡ったりすることはあまりないでしょう。ですが海外では「ジェイウォーク(Jaywalk)」と言って、赤信号を無視したり、横断歩道がない所を横断する人があとを絶ちません。これを見て、何も考えず、その後ろから羊の様に一緒に横断するのはやめましょう。ジェイウォークをする場合、しっかり自己責任で安全を確認してからするべきです。
また歩行者のマナーが悪い一方、ドライバーのマナーもよくありません。また、いろんな国から来た移民が、それぞれの国での交通マナーを基準に運転をしていたりもします。旅行先で事故に遭わないためにも、移動の際には周りに注意をしましょう。
海外旅行で気をつける事その7:危険な地域を把握。夜間の外出は注意するべし
海外では道を挟んだ隣の一角はスラム街、なんてことが普通にあります。旅行の際は、ガイドブックを参考にしたり、ホテルの人に聞いたりして、危険な地域を把握しておきましょう。また、昼間は大丈夫でも、夜になると急に治安が悪くなるケースも多くあります。特に女の子同士や1人での外出には注意を払うことが大切です。
ちなみに、ワシントンDCに住んでいた時のこと、日本人としては体格も良い弟が襲われた経験があります。日本から遊びに来てくれた弟と、地元の友達2人の計4人で繁華街に夕方でかけたことがありました。弟はギリギリ未成年でしたので、バーやクラブには入れず、そこから1人でタクシーを拾い滞在先に帰る事になりました。タクシーも多く行き交っていたので、人通りの多いメインストリートで別れ、タクシーを拾うまでの1〜2分の間に、狙われてしまいました。大柄な黒人2名に道に押し倒され、お金を取られてしまいました。私の不注意の結果、申し訳なく思っています。
海外では、一瞬の隙に何があるかわかりません。平和に慣れすぎている日本人は、気を引き締めて出歩きましょう。
海外旅行で気をつける事その8:貴重品で場所取りをしない。置引きやスリに注意するべし
以前こちらの記事でもご紹介しましたが、物を置きっ放しにしたまま席を立つ習慣は、海外ではありません。上の写真の様にノートパソコンやカメラはしかり。お財布、携帯電話、バッグなど、価値のあるものは、絶対に肌身離さず持ち歩きましょう。
外国人から見た日本の不思議!奇妙な光景10個
場所取りをしたい場合、私は誰も盗みそうもないものを席に置いて場所取りしています。例えば雑誌やスーパーの袋に入った食材などです。
また、ヨーロッパの場合、電車や繁華街でのスリが多くいます。人混みで他人との距離が近くなるときは、最新の注意を払いましょう。オススメは、リュックサックでしたら前に抱きかかえるようにして身につけること。ハンドバックもチャックをしっかり締めて、体の前に回し、手で支えることです。
海外旅行で気をつける事その9:怪しい誘いは断るべし
最後になりました。海外旅行の際は、怪しい誘いは絶対に疑ってかかり、断固とした姿勢で断りましょう。
旅行気分で浮かれたり、いつもと違うことをしてみたくなったりするかもしれません。もしかしたら現地ではこれが普通なのかもっと思うかもしれません。実際、学生時代の海外旅行で、私自身が何度も怪しい誘いに乗っていました。被害は受けなかったものの、今思うと本当に世間知らずだったと反省しています。
例えば、大学時代の卒業旅行でパリのションゼリゼ通りを女友達と2人で歩いていた時のこと。脇道から出て来た、少し怪しげな中国人のおばさんに声をかけられ、お願い事をされました。「あそこのルイビトンのお店のバッグが欲しいのだけれど、数量制限されてて買えないの。代わりに買って来てくれないかしら」っと。
友達と顔をお見合わせて、でも特に何も考えずに「いいですよー」なんて返事をし。千ユーロ相当の現金を手渡されて、指定されたお店に直行。ブランド品は一切知識がなかったため、カタログで見せられたバッグを一生懸命探し、店員さんに声をかけようと思った瞬間。セキュリティーの人と警察官に引き止められました。事の経緯を伝え、お金を没収され、そのおばさんがいた所まで案内させられました。もちろんそのおばさんはいません。「もう絶対にこういう誘いには乗らないこと」と怒られ釈放になりました。
見ず知らずの土地で大変な目に遭わないためにも、自分の「怪しいかも」っと思う感覚に正直に従いましょう。
まとめ
危険なこと、注意すべきことをいっぱい書きましたが、海外には現地の良いところや、良い人であふれています。ここに書いてある9個のことを、少しでも頭の片隅に置いて行動するだけで、安全で楽しい旅行ができるのではないでしょうか。
そしてこちらの記事ではさらに、北アメリカに滞在する際に、是非知っておきたい常識をご紹介しています。よろしかったら続けて読んで見てください。
北アメリカの常識!滞在時に知っておきたい9つのこと