適切な相づちって大事ですよね。
話し手も聞き手にも、気持ちよくコミュニケーションがとれる。会話の円滑剤です。
この相づちですが、世界中で「日本人は相づちを打ちすぎる」として有名です。
どうして日本人は相づちが多いのか?
どうして日本人は相づちをなかなか辞められないのか?
日本人が気持ちよく英語で相づちを打つにはどうすれば良いか?
今回は、こんな心理的な謎について迫り、解決策を模索したいと思います。
Table of Contents
日本人の相づち事情
「日本人は相づちが多い」って皆さんご存知でしたか?
お恥ずかしい事に、私は英語での電話面接を終えた後、そばで聞いていたカナダ人の旦那に真っ青な顔で指摘されるまで知りませんでした。
どれだけ長くの間、多くの人を不愉快にしてしまったことか、後悔が後に立ちません(涙)。
日本人の相づちの多さは、データでも証明されています。
あるデータによると、日本人は英語を話す人の実に、2、3倍以上の相づちを打つ習慣があるとか。
こちらの英語のWikiページには、「Aizuchi」というページがあります。
こちらはWiki日本語ページの「相づち」のページです。
日本人の相づちの性質について説明されています。
要約すると、
相づちは日本語で頻繁に使われる重要な言葉。
英語の商談などで、外国人にはしばしば、同意だととられてしまいミスコミュニケーションが生じてしまうこともある。
日本人の相づちの打ち方の例
日本人が会話をするとき、重ね重ね「はい、はい」っといいますね。
上司: 君はさー、 部下: はい。 上司: いつもねー 部下: はい。 上司: 遅刻が多いんだよね。 部下: はい。(納得しているかさて置き、潔く「はい」っと受け止める) 上司: もっとさー、 部下: はい。 上司: きちんとした生活態度とれないのぉ? 部下: はい。今後気をつけます。
ただ、「遅刻が多いから、生活態度を改めてくれー」という上司から部下の一言。
「はい」と5回繰り返しています。
それでも、日本語としてはおかしくありません。
特に、上司の話し方がゆっくりだったり、恐縮してしまっている場合には顕著に現れます。
逆に、一度も「はい」と返事しなかったら、とても失礼な印象になります。
上司:君はさー、いつもねー、
部下:…
上司:遅刻が多いんだよね。
部下:…(内心ムッとしている。)
上司:もっとさー、
部下:…
上司:きちんとした生活態度とれないのぉ?)
部下:…
上司の心の声(こいつ話聞いてるの?!だから最近の若者は!)
日本語では、「はい」っと多めに返事しても失礼になるどころか、相手を思いやっている感が出ます。
日本人の相づちをそのまま英語に訳してみると
同じ会話を英語に直訳すると、かなり印象が悪くなります。
上司:You’re kind of…, quite often…
部下:Yes.
上司:late for work.
部下:Yes.
上司:Can you try to…
部下:Yes.
上司:plan your day a bit better?
部下:Yes.
上司の心の声(なんか話を急かされている、せっかちな部下だな!)
相手に迫り、話を急かし、もっと早く次を言えっと茶々を入れている響きになります。
非常によくないですね!
「はい」=Yes、じゃなく、他の相づちならいい?
「はい」の一辺倒だからダメなのか?
確かに、Yes, Yesと繰り返すよりかは、様々なバリエーションの相づちを駆使して使えるとベター。
英語の「Yes」は相手に同意している意味で使われます。
日本人の「はい」「うん」といった日本語の相づちは「Yeah」「is it?」など訳す方が適切です。
(下によく使う英語の相づち一覧を作りました。参照ください。)
特に、ネイティブがよく使う「uh-huh (ハハァーン)」もしくは「フフゥーン」「アハーン」。
英語慣れしている人の会話の相づちによく使われます。
これが真似できると、ネイティブっぽくかっこいい。
で・す・が!
Yes をこのハハァ〜ンに置き換えたところで、せっかちさは改善されません!
英語で相手にとって気持ちよく会話してもらいたい。
ベストな円滑剤は、どのように指せば良いでしょうか?
英語での適切な相づちの打ち方とタイミング
英語の相づちはをうつタイミングは、
- 相手が1センテンス話し終えたとき
- ちょうど良い会話の間ができたとき
です。
大きく心を構えて、相手がひとセンテンス話終えるまで、もしくはちょうど良い会話の間ができるまで、お口にチャック!
重要ポイントです。
でも、辞められない、止まらない♪相づちの連発心理
そうは言われても、相づちをうつのは日本人のあかし。
なるべく丁寧にっと相手を思いやる日本人の心を甘くみてはいけません。
相づちを打たないと、得体の知れない不安がフツフツと沸き起こり、禁断症状に陥ります。
日本人はそれだけ、相手の気持ちを思いやり、みんなで同意するということを尊重している。
これは脳みその奥深いところにインプットされているのでしょう。
特に私の場合、緊張している時や、電話で話しているときに、英語で相づちを連発してしまいます。
電話越しだと顔が見えないから、「聞いてますよ」っという意思表示で相槌を打ちたくなる。
その気持ちわかってほしい!
ならば、その気持ち、自分で自分をわかってあげましょう。
ここは一度不安を受け止めてどどーんと構えます。
それくらいの心意気で外国人と英語対応するくらいでちょうど良いです。
それでも、相づちをどうしても打ちたい!
相槌を打つ心理がわかったところで、無意識にインプットされた相づち反応を換えるのは、相当な努力が必要です。
そこで、私が実践している相づち禁断症状の対策。
「はい、はい」と日本語でいうタイミングでは、代わりに頭を少しだけ上下に動かして同意のうなずきをする。
ジェスチャーが激しい外国人には、少しだけ頭を動かしてもスルーされます。イェイ⤴︎
もしくは、超小声で、口もほとんど動かさず「あぁ」と言う。
だいたい、相手の話にかき消されて、無意味な音になります。
是非、相づちがやめられない人は試してみてください。
英語ネイティブがよく使う相づち一覧
相づちの日英比較、および、相づちの心理と対策について語ってきました。
ベストなタイミングで、ジャストフィットな相づちをうつのは、とても大切なスキル。
よく使われる相づちにはどのようなものがあるでしょうか?
覚えておくと便利な表現をみていきましょう。
口頭表現でよく使う相づち
Ah-hah. Uh-huh. | うん、へぇー |
Right. Sure. | そうですね |
Exactly. Absolutely. Definitely. Totally. | その通り |
I see. | なるほど |
That makes sense. | そう言うことね |
Great. Wonderful. Cool. | すごい |
Good for you | 良かったね |
Nice. Sweet. Amazing. Awesome. Sounds good. | いいね |
Really? Is that so? Seriously? | ほんと?まじで? |
Oh my god! No way! I can’t believe it! | えー!信じられない! |
Oh man! | あーあ |
That’s terrible. That’s horrible. | ひどい |
Probably. Maybe. I guess so. | 多分 |
That’s funny. That’s stupid. | おかしいね |
Ah-hah, Uh-huh(へぇー)
日本語の「はい」「うん」に最も近いのが「ははぁーん」「ふふぅーん」でしょう。
私はこれをかっこよく言えるのが憧れで、なんども陰で練習しました。
あまり日本語で似たような発音の言葉がない。
日本語的になんか偉そう?!
なんて思ってしまい、慣れるまでドキドキしました。
個人練習をしておくと良いかもですね。
ハハァーンの注意点
口頭表現でカジュアルな感じをかもし出します。
チャットなどでは、「Uh-huh」っと文字通り書きません。
「ビジネスの場面では使わないように」といった説明を、他のブログでちらほら目にします。
個人的な経験では、ビジネスシーンでもよく使われています。
あえて言うなら、とても目上の人や、かしこまったビジネスミィーティングなどでは使われないカモです。
ケースバイケースで。
こちらのビデオは、女性が「Uh-huh」と軽く相づちを打っています。
男性:And… graduation from high school?(高校の卒業式?)
女性:Uh huh, Nevada Union.(はい、ネバダユニオン)
参考までにどうぞ。
まとめ
日本人と外国人のギャップ。
集団に合わせて協調性を重んじる日本文化。
自己主張を通して個性を尊重する欧米文化。
ここは殻を破って根拠のない自信で、相づち対応できると良いでしょう。堂々とした方が英語の文化的にあっています。
読んでいただきありがとうございました。