ネイティブも英語を間違えます。
日本の中学英語レベルの間違えをよくします。
学校で真面目に英文法を習ってきた日本人にとって、この事実は驚愕です。
どんな英語をネイティブは間違えるのでしょうか?
なぜネイティブでも簡単な英文法を間違えるのでしょうか?
今回はネイティブが間違える英語について、探求したいと思います。
英語ネイティブでも母国語の間違えはアルアル⁈
英語を文法から体系的に習ってきた日本人にとって、明白な間違え。
でも、日常会話から英語を自然に学んできたネイティブスピーカーにとっては、当たり前ではない英語の知識が多くあります。
細かい間違えより、全体的なプレゼン力や論理的思考に重点をおく北アメリカの教育の姿勢。
学校の作文でも、あまり細かい間違えは指摘されません。
鉛筆をグーで握ってもOK♪
アルファベットの書き順なんてあったもんではありません❗️
日本語ネイティブも日本語を間違える
学校教育で、ひらがなや漢字の書き順、文法の細かい間違えを、しつこく直されてきた日本人。
でも、間違った日本語を気づかずに使っています。(…私は使っているようです)
よく母親に「食べれる、じゃなくて、食べられると言いなさい」っと、一時帰国するたびに怒られます。
私のカナダ育ちの息子は「食べれれ れれる」と頑張って言っています。
母国語の間違えはなぜ起こるのか?
ペラペラ淀みなく話せ、しかも毎日、不自由なく使いこなしている母国語。
なぜ文法を間違えるのでしょうか?
不自由なく話せるからこそ間違えるのかもしれません。
ちょっと間違えたところで、100%言いたいことは伝わる。
時には間違えた言い方のほうが発音しやすい!
じゃぁ、間違えちゃえっと。
言語の発達の歴史にみる間違え
話は逸れますが、言語の歴史を遡ると見えるもの。
ある時代での間違えが、次の時代にスタンダードになる。
こうして言語は、いつの時代も進化してきたのだとか。
平安時代の古文は、読解不可能な別言語レベルで違います。
何百世代にも渡る「間違え」の積み重ねのタマモノなのかと思うと、感慨深い。
言語の発展は効率化の現れ?
もう一つ脱線した話。
2台の人工知能のロボット同士を会話させた実験。
結果何が起こったか?
実験の始めでは、現代英語を話すようにプログラムされていたロボット。
時間が経過するにつれて、効率の良さを追求し、色々と英語を改造し始めるのだとか。
しまいには、英語ネイティブには理解できない、コンピューターが独自に作った言葉を話すそうです。
「文法を間違えている!」っと目くじら立てて怒るのは、言語の歴史に逆らっている行為なのかもしれません。
英語ネイティブがよく間違える日常表現
文法を間違えてもいいんじゃない〜♪っと流れ的になりました。
が、英語のネイティブが中学生レベルの英語を間違えている場面を発見すると、逆に鬼の頭をとったかのように嬉しいものです!
英語ネイティブやよく間違える表現5つ、見ていきましょう。
アポストロフィーがない!英語ネイティブは面倒くさがり
間違え⁈じゃなくて、ただ「メンドくさいから」とか。
【間違え】Its hard.
【正解】It’s hard.
うちの旦那は、お客さん宛の仕事メールでも、アポストロフィーを省略しています。驚愕です! 😯
こんなことしてお客さんは怒らないのか?と心配した私に、
「だってアポストロフィーのキーを押すのが面倒なんだもん。」
っと一言。
一度も問題になったことはないらしいです。
注意してみると、アポストロフィーを省略しているネイティブは少なくありません。
Then/Thanのごっちゃ混ぜ。ネイティブにとっては発音が同じ単語
【間違え】It’s harder then that.
【正解】It’s harder than that.
基礎レベルの英語ですね。比較をする時には「Than」を使います。
日本人にとっては常識な英語ですが、ネイティブには違います。
理由は、どちらも発音が同じだから。
ThenもThanも、「ðən」と発音記号で表記されます。
「ə」はシュワと呼ばれ、喉に詰まって「ウ」っというような曖昧な音になります。
比較の「Than」も、文の繋がりとして使われる「Then」も同じ発音。
旦那によると、学校で間違えを指摘されたり、説明をされた記憶がないとか。
英語圏の学校の先生、これ素通り?!と驚きです。
複数/単数のごっちゃ混ぜ!
うちの旦那が、2歳の我が子に向かって、毎日オウムのごとく繰り返していた、この(間違え?)フレーズ。
There’s cars there.
窓の外の車をさしながら「車があるねー」って言っているのですが…
日本の英語の教科書には絶対のってませんね。テストで書いたら、バツでしょう。
「Cars」と複数なのに、なんで「There’s (There is)」と単数形なのか?
「There are cars there」じゃないのか?!
と私の頭の中は、常にムズムズ。
複数なのに単数になる理由。
「There’s cars」は、
There’s a bunch of cars
の省略形だからとか。
ヒェーっとびっくりしました。が、まぁ納得。
省略形でも意味が通じる。
ぶっちゃけ言いやすいですよね。
Two coffees, please. (コーヒー2つお願い)
のように、数えられない名詞を複数形にして注文なども、よく使われます。
Quiet(形容詞)/Quietly(副詞)の間違え、どうでもいいっちゃいい?
前述の日本語での間違え。「食べられる」「食べれる」のように、どちらでも意味は通じるし、発音しやすいのは短い方。
同じパターンが英語でもあります。
【間違え】Please walk quiet.
【正解】Please walk quietly.(静かに歩いてください)
動詞を修飾するとき、「ly」をつけましょう。習いましたね。
以前学校の先生をしていた、カナディアンのおばさんが、「これ、みんな間違える」と怒っていました。
私の母親を重ねて見ずにはいられませんでした。
than me/ than I 目的語の違い
これも、意味が通じればどうでもいいんじゃないか、というネイティブのノリ。
【間違え】She is taller than me.
【正解】She is taller than I.
日本の中学英語では「than I」と習います。
英語のネイティブでも、年配者やかしこまった場面では「than I」を使うよう。
日常会話では「than me」が多く使われます。
実際、子供の担任のカナダ人の小学校の先生に聞きましたが、わからない…と苦笑い。
もちろん少1の我が子は、絶対に「than me」と譲りません。
英語の進化の一場面の現れ、面白い。
ネイティブの英語の間違えから学べること
英語ネイティブでも、簡単な文法をどんどん余裕で間違えます。
色んな国の人が話す、世界中で使われている英語。
英語が母国語でない移民も、日本とは比べ物にならないくらい多い。
英語のネイティブスピーカーは、ほとんどの英語の間違えにスルーのようです。
間違えにビクビクして発言しないのは損。
どんどん話しましょう。
英語の間違えを気にしないと起こる良いこと
人が会話をする時に重視するのは、「話の内容1割、見た目や態度9割」とも言われます。
英語の間違えや、ぶっちゃけ話の内容なんて適当でいい。
それよりも、堂々とした態度で、おおらかに、英会話を楽しんでいる雰囲気が大切。
ネイティブとの会話がよりスムーズになります。
英語のネイティブとの会話で気をつけたい文法
言い方なんてどうでも良い、っと語ってまいりました。
が、でも、やはり、言い方を全く無視していては、自分よがりの英語になってしまうのも事実。
注意したいのは、間違った言い回しや表現で、相手にとって失礼になってしまったり、意味が全く変わってしまうケース。
でも、ご安心を。
アメリカのど田舎に行かない限り、ほとんどの英語ネイティブスピーカーは、英語が母国語でない人との会話に慣れているもの。
表現が間違っていてもスルーしてくれたり、仲が良ければ丁寧に指摘してくれます。
英語ネイティブの間違えのまとめ
英語ネイティブの良くある英語の間違え。
発展して、英語に対する態度まで考えてきました。
まとめると、
細かい間違えは気にしない + 堂々と会話自体を楽しむ = 英会話力アップ⤴︎
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。