せっかく英語を話すなら、生きたかっこいい英語を使いたいですよね。そして相手にどんぴしゃりとした返事を返せたら、会話もスムーズに運ぶはずです。
でも、学生時代に習った英語の教科書には、実際にネイティブが日常表現で使う英語表現など、砕けたフレーズはほとんど載っていません。英語の参考書やTOEICの問題集でも、なかなか目にしないでしょう。けれど、実際に英語環境で暮らしていると、高頻度で使われる英語表現がいくつかあることに気がつきます。
今回はそんな、覚えておくととっても役に立つ、かっこいい使える英語表現やフレーズをご紹介したいと思います。
返事の受け答えに、さらっと使えるかっこいい表現
この英語の返事表現のボキャブラリーが増えてから、とっさに的確に相手に返事ができる様になりました。大変便利ですので、是非覚えてみてください。
Awesome(いいね)
カタカナであえて表記すると「オーサム!」でしょうか。\ˈȯ-səm\ と発音記号にはあります。オーの部分の母音がキーポイントです。日本語で「あ」という時の大きく口を開けた状態で「お」と言いましょう。これで、とてもかっこよく聞こえます。(発音は北米英語の場合です。)
友達:Would you like to go to the movie tonight?(今夜映画に行かない?)
あなた:That’s awesome!(いいね!)
なんて使い方もいいですね。結構、大絶賛な感じの響きです。
他にも、Great idea, Sounds good など、様々な乗り気の返事の仕方があります。
ちなみに、こちら。大ヒット映画になった「レゴムービ(2014)」の主題歌も「Everything is awesome」というタイトルです。繰り返される Awesome!という歌詞を聞いていたら、一発で覚えられるでしょう。
Whatever(なんでも)
「何でもいいよ❤︎」っとポジティブな感じに言いたい場合は、笑顔で“Whatever you want “が良いでしょう。
友達:What would you like to watch?(何が見たい?)
あなた:Whatever you want.(何でもいいよ。)
他にも「こんなこと、あんなことも、なーんでも!」のように、物事を羅列した最後に入れるのも、かっこいいですね。
こちらのビデオクリップでは “Do this! Go there! Quit your job! Take an airplane! Fly across the world! Whatever.” と「これしろ、あれしろ、とか何でも!」っと強調する意図で使っています。
ちなみに、Whateverと言いながら同時に、身を乗り出しつつ、両手を大きく内側から外に広げるジェスチャーにも注目です。Whateverの強調をうまく表現していますね。ネイティブならではの、ちょっとカッコいい動きです。
最後に注意事項。
「今日の晩御飯、何食べたい?」ー “Whatever…”
「部屋片付けて。」ー”Whatever”
っとこんな受け答えはしない様に。まるでティーンエージャーと親の会話の様です。Whateverと一言だけだと大体の場合、投げやりで、消極的な返事になってしまったりします。嫌味にならない様に発音するときのトーンには気をつけましょう。こちらのクリップはティーンエージャーではありませんが、何となくニュアンスが理解していただけると思います。
Up to you(任せるよ。あなた次第で)
映画に誘われて、ぶっちゃけ何を見るかとか、どうでも良かったり。はたまた、何らかの理由で相手が決めるべきだったりする場合、この表現が使えます。
友達:What would you like to watch?(何が見たい?)
あなた:It’s up to you.(任せるよ)
あなた次第。あなたに拠る、って感じですね。こちらも、上記の「Whatever」と同じく、トーンによっては嫌な感じだったり、興味がない様に聞こえてしまいます。笑顔で気持ちよく言いましょうね。
こちらの演説でもオバマさんが、選挙でどんな人を選び、どんな政府にするのかは「that’s entirely up to you. (完全にあなた次第です!)」と言い放っています。選択権が相手にあると意思表示をするのにぴったりの表現でしょう。
It depends(場合による)
映画に行ってもいいけど、でも条件付きで、なんて場合はこんな英語表現が使えます。
友達:Would you like to go to the movie tonight?(今夜映画に行かない?)
あなた:It depends. If it doesn’t rain, I don’t mind going. (場合によってだね。雨が降らなかったら行ってもいいけど)
さらに、”It depends on〜“と、ひとまとめで覚えておくと、さらに便利です。例えば以下の様なフレーズで使え回せます。
It depends on the weather. (天気によりけり)
It depends on the movie.(映画によりけり)
It depends on the time.(時間によりけり)
一昔前になりますが、クリントン大統領の浮気スキャンダルの際の発言。大統領の弁解の中でも「It depends on 〜」が使われています。ご覧ください。
“It depends upon (=on) what the meaning of the word ‘is’… is. “
かなりややこしいですが、「is(ある) という言葉の定義に依ります。」という返事です。これは、「モニカルインスキーさんとの間に性的関係が無かった」と弁護士が発言した件についての返答です。そして、さらに難解な回答が続きます。興味のある方だけ、暗号読解だと思って読んでみてください。
If “is” means is and never has been that is not – that is one thing.
If it means there is none, that was a completely true statement.
「彼女との関係が、過去及び現在においてなかったか、と言われると正しくはない。でも、その関係が今現在ないかという意味なら、それは正しいと断言できる。」の様な感じですかね。
ちょっと脇道に逸れましたが、ともかく便利でよく使う”It depends on”、 頭に入れておきたい表現です。
相手を想って❤一言声をかけたい時に使える英語表現
とっさのこの一言が出てくるだけで、かなりかっこいいと思います。順番に見ていきましょう。
Bless you(神のご加護を。お大事に。)
誰かがくしゃみをした時に、つかさず「Bless you」と言うと、Thank youと言ってもらえます。
Bless you は正式には「God bless you」から由来しています。神のご加護を、のような意味で、これには宗教的な背景があります。というのも、昔はくしゃみをすると魂が抜けると言う迷信があり、その隙に悪魔が入り込むのだと思われていたとか。それを止めるためにも、周りの人が「神のご加護を」と言ったそうです。
現在では、宗教とは関係なく、日常生活で頻繁に使われます。仏教徒の様な無宗教な私には多少違和感を感じますが。くしゃみが出て、誰かに「Bless you!」と言ってもらったら、ちゃんと「Thank you」と返しましょう。礼儀です。
話は逸れますが、「Bless you」は大統領スピーチや、宗教的な演説でよく耳にします。ここでは、「神の祝福を」といった意味で使用されています。さらっと使われているだけに、それだけ宗教に根付いた文化なのだなーと、実感させられます。
あのトランプ大統領もしかり。”Thank you, God bless you, and God bless America. We are truly making it great again.”(ありがとう。神のご加護を。そしてアメリカ万歳!)と。
After you (あなたの後で。お先にどうぞ)
街中などで、他人との順番がどちらか先かわからなくなったり、順番を譲ってあげたくなった場合に、さらっと使いたいですね。ドアを持ってあげて「After you」なんて言われると、いい人だなーっと思ってしまいます。
日本には「他人のためにドアを持ってあげる」といった習慣がなかなか無いので、一流のジェントルマンでない限り、とっさにこれは難しいですね。いっぱい練習して老人や、か弱い女性を喜ばしてあげましょう。
そして、ドアを開けてもらった場合には、感謝の言葉「Thank you」を言いましょうね。でないと、こんなことになるかもしれません。
Need help (手伝いが必要)
Do you need any help?(何かお手伝いしましょうか?)、これ大事です。注目すべきは、Anyと複数ですが、Helpには「s」をつけません。可算名詞/不可算名詞、遠い昔に教科書に出て来た記憶があります。文法などは置いといて、ひとかたまりの英語表現として覚えてしまいましょう。
北米ヨーロッパでは、ホームパーティーに参加するシチュエーションが多くあります。パーティーだからと言って、ただ飲んで笑っていれば良いと言うものではありません。ちゃんとホストやホステスに、何かお手伝いできることがないか「Do you need any help?」と聞きましょう。
カジュアルなホームパーティーでは、料理や飲み物など参加者が持ち寄ることが多いです。が、それでも何かと準備や片付けは大変なもの。進んでお手伝いしましょう。そうすれば、また次回もバッチリ誘ってくれるはずです。
こちらのビデオクリップでも、レジの店員さんが「Do you need any help out?」と客の老人に質問しています。優しいですね。
困っている人を見たり、何かできることがないかなと思った時、どんどん「Do you need any help?」を使っていきましょう。カルマの法則で、きっとあなたにも良いことが起こるでしょう☆
会話のテンポを調整する感じ♪よく耳にする英語表現
Something like that(〜の様に。〜の感じ。)
こちら、話の語尾につくことがあります。日本語でも「〇〇みたいな感じ」と語尾を濁らせる感じで使ったりしますね。これで、こなれた感が出たり、確かな情報かわからない時にでも、そんな感じ♪、っと使える便利な表現です。チェックしておきましょう。
こちらのビデオでは「the director of counselling, I think his title was something like that」(カウンセリングディレクターでした。彼の肩書きはそんな感じだったと思います。)と濁しています。はっきりとは彼の肩書きを覚えてなかったので、そんな感じだと思う、っという意味で使ってますね。
You know?(えっとー。〜じゃん?)
このYou knowですが、会話の出てくる場所によって、意味合いが微妙に変わって来ます。
You know が会話の初めに出てくる場合:相手が知っている事項について話しているのよっと相手に語りかけてるいるような口調になります。あえて訳すなら「あなた知ってる?」でしょうか。
You know, I bought this bag last week. (先週このバック買ったの、知ってるでしょ。)
またYou knowが会話の途中に出てくる場合:これは「Filler」と文法上呼ばれ、特に意味はありません。次に言うことに詰まった場合とか、なんか間を取りたい時などに使われたりします。たまに情緒不安定な話してが連発してうざがられたりします。
But, you know, it’s kind of too small for me.(でも、うーん、なんかちょっと小さすぎるんだよね。)
最後にYou knowが出てくる場合:相手にカジュアルに同意を求めたり、会話にスムーズな流れをつける感じで使われます。あえて日本語で言うなら「〇〇じゃん?」でしょうか。(ちなみに日本語の「〜じゃん」は横浜弁でしょうか?)
I cannot put much stuff in it, you know.(あんまりものが入れられないじゃん?)
このYou knowをさりげなく会話に散りばめられるようになると、とっても会話がこなれた感じで、かっこいいカジュアルトークに変身します。ガールズトークにもぴったりでしょう。
ちなみに、こちらのビデオ。ポールマッカートニーがインタビューの中で、「You know」を連発している様子をコミカルにまとめています。この、一見かっこいい英語表現。使いすぎないことを念頭に、是非取り入れてみてください。
Um-hum(へぇー、うんうん)
相手がペラペラと話しかけてくれて、やっぱりそこでタイミングよく相槌を打ちたいですよね!日本語では、色々なバリエーションで相槌があると思います。日本語の返事「はい」の代わりに「Yes」を連発してしまったりしてませんか?「へぇー」、「うん」など、カジュアルな感じで、相手の話を聞いてるよっと意思表示がしたい場合の相槌は「Um-hum」っでいきましょう。とってもネイティブ英語っぽい感じです⭐
そして、日本語では頻繁に「はい」「はい」と相手の一言一言に丁寧に返事をしたりすることもありますよね。嫌な感じはあまりしません。ですが、英語で頻繁に「Yes. Yes」というと、相手を急かしているような感じに受け取られてしまうので要注意です。
相槌は、日本語に比べて、やや控え気味にするといいかもしれません。私はよく癖で、電話をしている時、頻繁に相槌を打ってしまいます。すると、横で聞いてた旦那にすかさず注意されます。だって、顔の見えない電話なんだも、心配だよーっという言い分なのですが(汗)、相手には失礼に聞こえるらしいです。
ちなみにこちらのビデオ、どこかの企業でのプレゼンテーションの模様です。質問に対して、「聞いてるよ」と意思表示をする感じで、一言「Um-hum」と相槌を打っています。聞き取れたでしょうか?いい感じですね。
Kind of〜(ちょっと〜、〜な感じ)
「Kind of」と聞くと「なんかの種類の」っと思われるかもしれません。実際 It’s a kind of chocolate(チョコレートの一種)などのように使います。ここでは、もう一つの、よく会話で使える表現をご紹介します。
この発音は、終わり部分が変形して「カインダ」のようになったりもします。「ちょっと」というニュアンスを表現するのにピッタリの英語です。
例えば、
- I kind of like him (彼のことちょっと好きかも)
- It’s kind of strange(なんかちょっと変)
こちらのビデオクリップでは「You kind of just have to sign up」(ただ登録すればいい感じです。)とさらっと言っています。
まとめ
様々な、カジュアルな英語表現をまとめてみましたが、いくつか使ってみたい気分になってもらえたら嬉しいです。
まだまだ書ききれなくくらい沢山、覚えておきたいかっこいい頻出英語表現はあります。また順次、ご紹介していきたいと思います。