子供が自分で片付けるようになる!ずばり8つのコツ

子供が自分で片付けるようになる

子供が自ら片付けるようになってくれたら、なんてハッピーな人生が待っていることでしょう。

子供に「片付けなさい!!」っと毎日怒る必要がない。家族がゆっくり家でくつろげ、家族団らんの質も向上。いつでもお客さんが呼べる。良いことずくめです。そして、ママ友が急に遊びにきてくれても「すっごいきれいに片付いてるね〜。」「お子さんお片付け上手だねー。」っと鼻が高い☆

今回は、子供がいる家でも理想的に片付いてて、かつ長期的に片付いた状態を維持するコツをご紹介します。

子供が自分で片付けるようになるには?

子供の片付けに関する3つの視点と7つのコツ

子供が自分で片付けるようになる

子供が片付けるようになるには、ズバリ、「環境づくり、ルール設定、親の姿勢」の3つ視点に立った、8つの取り組みが大切です。

  1. 子供でも簡単にできる、子供の視点に立った片付けられる環境づくり(①物の量の調節、②優れた収納設計)
  2. 片付いた状態を維持するルールづくり(③片付けの習慣化、④断捨離の習慣化、⑤定期的なおもちゃローテーション)
  3. 子供の片付けに関する一貫した親の姿勢(⑥怒らず楽しむ心がけ、⑦子供の意見を取り入れる、⑧家全体の片付け)

まず、どうすれば子供にとって、簡単で楽しくお片づけができるか。子供の視点に立った片付け環境を準備することが最初のステップ。

次に、一度片付いたら、どうやって日常生活に取り入れ、片付いた状態をキープしていくのか、そのためのルールづくりが2つ目のステップ。

そして、この一連のプロセスの中で、親が子供の片付けに対して、どういった姿勢で取り組んでいくか。親の力量が試されるところです。

それでは、それぞれのステップを解説していきます。

子供でも簡単にできる、片付けられる環境の作り方

子供の持ち物の量を見直すこと「断捨離」

子供が自分で片付けるようになる

子供に片付けなさい!っと言い放ったものの、何をどこに置いて良いか漠然としている状態では、片付けられなくて当然です。まずは、片付けがスムーズにできるようになる「環境」を用意してあげるところから始めましょう。

その第一歩として、子供の持ち物の全体量を、いま一度見直しましょう

収納スペースに対して、物の絶対量が多すぎては、いくら収納を工夫したり、片付けの習慣を確立しようとしても無理です。これは難易度最上級のテトリスを子供にさせようとしているのと同じです。絶対的な物の量を減らし、テトリスの初級までレベルを落としましょう。

これには、断捨離の4ステップ(集める→分類する→選択する→収納する)を使います。*断捨離の話は長くなりますので、改めて別記事にまとめたいと思います。

子供が片付けやすい収納のコツ(ものの置き場を決めるステップ)

次に、断捨離の末にとっておくと決めたものに対しては、子供の視点に立った収納デザインを考えながら、置き場を決めていきましょう。

収納を考える段階で、子供が簡単に片付けられるようにする様々な工夫を施していきます。その第一条は全てのものに置き場を決めることです。「もののおうち」を決める作業は、片付けのポイントです。でないと、「どこに置いて良いかわからない→どう片付けて良いかわからない→片付けたくない」っとなってしまいます。

子供が自分で片付けるようになる: 入れ物

細々としたおもちゃやクラフトアイテムを、タッパーに収納

中にはマクドナルドのおまけ、百均で買った得体の知れないおもちゃなど、カテゴリー分けの難しいおもちゃが存在します。こういった、分類が難しいものを入れる、「なんでも箱」を準備しましょう。これで、どこに置けばいいか迷うことはありません。

子供が自分で片付けるようになる:何でも箱

様々な小物を入れた箱。忘れたかけた頃に、子供が楽しんでいます。

そして、同じ系統のものは、なるべく近くに収納しましょう。こうすることで、遊ぶときも、片付けるときも、家中を行ったり来たりっとさまよう必要がありません。また、新しい物が増えたときも、だいたいどの辺に収納場所を作れば良いかが、すぐにわかります。

例えば、「クレヨン、色鉛筆、ハサミ、紙」っといったお絵かき&工作に関係するものをひとまとめにし、敷居がついてて、簡単に持ち運べるバスケットに入れる。そして、このバスケットは塗り絵や迷路といった、描いて遊ぶ本の近くに収納する、といった具合です。

子供が自分で片付けるようになる:クラフト

ハサミ、色鉛筆、ペンや紙をまとめて入れられる可愛いバスケット

また、収納場所を決めるとき、子供の身長をひとつの基準にしていきましょう。例えば、高いところには、勝手に子供だけで遊んで欲しくない散らかると大変なおもちゃを置く。低いところには、比較的重いものを置く。子供の目の高さには、いつもよく使うもの、または見ているだけでも楽しくて、もっと使って欲しいものを置く、といった感じです。

子供が自分で片付けるようになる:レゴ

ちょうど子供の目線に設置した、レゴフィギュアを飾る棚

子供が片付けやすい収納のコツ(収納場所を固定するステップ)

収納する場所を決めたら、次は子供にわかりやすいように目印をつけていきます。例えば、わかりやすいラベルを貼る。字が読めない小さい子供の場合、写真やイラストを準備して入れ物に貼るっといった工夫になります。また、中身が一目でわかるように、透明な容器や蓋のついてない入れ物を採用するのも手です。

子供が自分で片付けるようになる:ラベル

子供に書いてもらったラベル。手書き感に味がある。

ものの置き場に、収納するものの輪郭を書いて、どこにどのように置いたらいいかが一目でわかる工夫も良いでしょう。これは例えると、テトリスでコンボを取りに行けるような快感を作ってあげるようなイメージです。

子供が片付けやすい収納のコツ(フィードバックのステップ)

子供が自分で片付けるようになる

置き場も決め、しっかりと目印もつけた。これで終わり、ではなく、子供の意見や反応もちゃんと取り入れましょう。例えば、いっぱい重たいおもちゃを入れすぎてしまった箱。子供が一人で運べないためにいつも「お母さん、この箱出してー」っとお願いする事になってしまう。それなら、中身を2つの箱に分けてしまってみる、っといった感じです。

これで見落としていた問題点を改善していきます。

片付け環境の作り方のまとめ

  • 子供の物の絶対量を調節する
  • 優れた収納設計8つ
    • 全てのものに決められた置き場を固定する。
    • 未分類の物を何でも入れる箱を用意する
    • 収納の使いやすさを見直す(入れやすい。しまう時のステップが少ない。中が見える。など)
    • 同じカテゴリーのものは1箇所にまとめる
    • 子供の背丈に合わせた置き場を考える。(いつも使うものは目線の高さ。散らかるとで親と一緒に遊びたい物は手の届かないところ。など)
    • 収納に見やすく、わかりやすいラベルをつける
    • 片付けが快感になる「しかけ」を工夫する
    • 子供の反応や意見を観察し、改善する

片付いた状態を維持する、子供との片付けルールづくり

毎日のお片付けルール

子供が自分で片付けるようになる

片付けの環境が準備できたら、次はいかに忙しい毎日のスケジュールに取り入れていくかがポイントです。親子ともにストレスがたまらないレベルで、片付けのルールを決められると良いでしょう。

それには、お片付けの時間は「毎日決まってする作業の前後」といったルール設定が有効的です。例えば、我が家では「毎晩、寝支度の歯磨きをする前に、家族全員でお片付けをする」事になっています。そのほかにも、夕飯の前には、食卓周りを片付ける、なんてみなさん採用されているかもしれません。

いつもきれいに片付いている状態を維持するのは不可能だし、そこを目指すと親子ともにストレスになってしまう。だからといって何日もおもちゃが出しっ放しで片付いていないのも、親のストレスになる。このストレスバランスにうまく折り合いがつく頻度やタイミングで、最低1日1度は、全て片付いている状態にできると良いでしょう。

定期的な断捨離の習慣

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子供の成長は早いものです。そして、興味の対象もめまぐるしく変わります。小さくなってしまった衣類、全然遊ばなくなってしまったおもちゃ、使わなくなった赤ちゃん用品など、不用品を定期的に見直す習慣を作りましょう。

これには、数ヶ月に一度、最低限、年に一度の、断捨離祭りをしましょう。片付け環境維持の重要ポイントです!例えば我が家では、「4の倍数の第1月曜は断捨離の日」と決めています。もちろん、予定があって忙しい場合は、次の日に移動したりします。

定期断捨離の日は、家中のおもちゃや子供用品をチェック。使っていないものを選別。取って置くか迷ったものは、子供に聞いてみる。そして、子供は全然使ってないけれど、捨てたくないというものは、とりあえず保存置き場を設置し、次回の断捨離祭りまで保留します。

これで、「常に家に入ってくるもの」に対し、「家から出て行くもの」を作り出し、家のモノの総量を一定に(もしくは徐々に少なく)して、快適に生活を送れるようになします。

定期的なおもちゃローテーション

おもちゃローテーション、という概念を耳にしたことありますか?英語で”Toy Rotation”と言われています。

これは、色々なおもちゃがいたるところに出っ放しでは、子供が何で遊んで良いかわからなくなりやすい。なので、表に出ているおもちゃを限定して、定期的にローテーションをし、おもちゃに対して新鮮な興味を持ってもらう、といった考え方です。

我が家では、イケアの子供用のベッドを少し改造して、マットレスの下に大量に収納箱が入る様にしました。そこに、普段はあまり使わないおもちゃを箱ごと収納しています。

子供が自分で片付けるようになる: ベッド下収納

ベッド下の広い収納スペース

定期的に作業する必要がありますが、ものを有効活用するという意味で、大変効果的です。カレンダーにリマインダーを設定するなど工夫して、是非試してみてください。

子供の片付けに関する一貫した親の姿勢

子供に怒らない。片付けを楽しむ親の心がけ

子供が自分で片付けるようになる

お片付け=楽しい♪

っと子供に思ってもらうことが大切です。遊び感覚で取り組み、完璧を求めない。

できる範囲で片付けて、子供が少しでもできるようになったことを、大げさに褒めましょう。そして、どれだけ助かったか感謝の気持ちをいっぱい伝えましょう

子供の成長を褒め、感謝の気持ちを伝える言葉の例

  • くつを靴箱にしまえるようになった→「わぁ、靴をちゃんと靴のお家にしまえるようになったね。これで靴くんも、お家に帰れて喜んでるね。」
  • 子供が自分から少しでも片付けようとした→「お母さん、これお片付けするの忘れてたわぁ。〇〇ちゃんが片付けてくれて、本当にお母さん助かるわ。ありがとう!」

片付けに子供の意見を取り入れる

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また、子供も「自分もお片付けに参加している」と思えると、積極的にお片付けをしてくれるようになります。

前述のお片付けの環境を準備するときに、子供ができる事は、思い切って子供にお願いしてみるのも手です。例えば、おもちゃを収納する箱を用意するとき、ラベルを子供に作ってもらうとか。どこに置こうか迷ったときには、「これ、どこに置きたい?」って聞いてみるとか。案外、親自身では思いつかない、奇抜だけど良い案が出てくることもあります。

子供の自尊心、片付けを通して上手に育てていきたいですね!

家全体の片付け

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子供用品以外のお片付けはどうなっていますか?

子供には片付けをお願いするけれど、親自体が片付けができないようでは、示しがつきません。子供は親の背中を見て育ちます。育児に終われ、毎日慌ただしく時間が過ぎていくかもしれません。が、家全体の片付けを率先して行う用、気にとめてみましょう。

使いたいものがすぐに見つかる。使った後もどうすれば良いかわかる、っといった様に、「片付いている環境が、気持ちの良いことだ」っと感覚的に子供に教えられるとベストです。

親は片付けにどこまで手を出せば良いか?

子供が自分で片付けるようになる

片付けの習慣をちゃんと身につけるまで、親が一緒に片付けをしてあげることが大切です。あまり細かい事は気にせず、おおらかな気持ちで子供を手伝いましょう。

気分アップ⤴︎するために、片付けタイムに元気の出る音楽をかけるなんてのも、良いアイディアです。

また、子供はついつい遊びに没頭してしまいがちです。「1つ遊び終わったら、1つ片付けてから次のもので遊ぼうね」といった声かけを心がけることも大切かもしれません。

あまり窮屈にならない程度に、子供にお片付けのリマインドができると良いですね。

なぜ子供がお片付けできるコトが大切なのか?

子供が自分で片付けるようになる

子供がお片付けができる様になることで、様々な恩恵があります。

  • 子供に整理整頓力が身につく
  • 落ち着いた環境で生活できることで、子供(親も含め)情緒が安定する
  • おもちゃなどの取捨選択を通して、子供に判断力がつく
  • ものを大切にする子供の心が育つ
  • 子供が本当に遊びたいものがわかり、遊びの時間を最大限に楽しめる
  • 必要なものがどこにあるか瞬時にわかることで、時間の節約になる
  • どんなおもちゃがあるか把握してあり、時間もあるので、家族団欒の質が向上する
  • 親が「片付けなさい!」と怒る必要がなく、家族みんなハッピー

もう一度、なぜ子供に片付けの習慣を身につけて欲しいのか、立ち止まって考えてみるのも良いでしょう

まとめ

「環境が人を作る」とよくいわれます。

子供がすくすくハッピーに育つ、風通しの良い片付いたおうち。親が楽しくお片づけをしていて、子供も手伝うのが楽しくなってしまう毎日の習慣。こんな素敵な家庭環境を用意してあげられると良いですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。